中国絵本館-7
『りこうなアーファンティのとんちばなし ちえくらべ』202104出版予定
アクバル・ウラム原作 ミアオ・ウェイ改編 ワン・ホンビン絵 髙野素子訳
日本でとんちばなしといえば「一休さん」が思い浮かぶと思いますが、中央アジアやトルコ、エジプトでは、とんちばなしといえば「アーファンティ」だそうです。訳者あとがきに「えらい人にだまされそうになったり、どろぼうにひどいめにあわされそうになったりしても、いつもとんちをはたらかせて、うまくきりぬけるアーファンティ」とあるように、本書でも、アーファンティは三人のちえのある男たちを得意のとんちでつぎつぎとやりこめていきます。
となりの国からちえのある三人の男たちがやってきて、王さまにちえくらべをしたいといいます。そこで王さまが白羽の矢をたてたのが、かしこいと評判のアーファンティ。ロバにのってやってきたアーファンティは、王さまをはじめ人びとが見守るなか、男たちの質問に対して、つぎつぎととんちのきいた答えをくりだします。男たちをやりこめるさまは痛快で、読者の子どもたちはアーファンティの答えに、なるほど! そうきたか! と感心するにちがいありません。
(シリーズ既刊情報)
中国絵本館
1.『ともだちになったミーとチュー』
ヤン・ホンイン文 エレーヌ・ヌルヴー絵 中由美子訳
2.『木の耳』
ヤン・ホンイン文 エレーヌ・ヌルヴー絵 中由美子訳
3.『たのしい森をさがして』
ヤン・ホンイン文 エレーヌ・ヌルヴー絵 中由美子訳
4.『ゆめみるへや』
ヤン・ホンイン文 エレーヌ・ヌルヴー絵 中由美子訳
5.『あたしは花ムーラン』
チン・ウェンチュン文 ユイ・ロン絵 中由美子訳
6.。『ちがうかな?へんかな?』 中由美子訳