
発売日 | 20250530 |
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定価 | 9300 |
著者 | 段 文傑 |
翻訳 | 監訳 向井 祐介 訳者 三好 祥子 |
ISBN | ISBN 978-4-8433。。。 |
ページ数 | 334 |
Cコード | 1371 |
判型 | A5 |
在庫状況 | 発売 ゆまに書房 |
カテゴリ | 中国学術文庫, 新刊・近刊, すべて, 専門書 |
中国西北部にあって西はローマ、東は日本まで結ぶシルクロードの分岐点に位置し、要衝でもある敦煌。
著者は、画家で敦煌の研究者の段文傑(1917~2011)。第二次世界大戦直後の敦煌に赴任して以来、段文傑は死去するまで、敦煌石窟の研究および文化財保護に一生を捧げた。敦煌の文化財保護を通じて、日本画家で東京藝術大学教授・学長を務めた平山郁夫氏と長年の交流も知られているところです。
シルクロード上にあった敦煌は、仏教がインドから中国へ至る東遷の道とも重なります。段文傑は、敦煌の仏教発展史や仏教芸術史について多くの論文やエッセイを著しました。その成果の一つが、本書『敦煌仏教芸術発展史」です。
本書は敦煌の石窟が作られた北涼から元に至るまでの約千年にわたる仏教芸術の発展史を詳細に解説しています。たとえば隋唐といった時代ごとに塑像、経変(大乗仏教の経典を絵画化したもの)、仏教の因縁や釈迦の一生をテーマにした絵画、石窟内の構造や天井の意匠をカラー口絵やイラストも加えてあり、丁寧にわかりやすく説明しています。
敦煌の石窟は、千年にわたる中国、西域、インドなどの文化が持ち込まれた「総合芸術」です。敦煌はもとより仏教や仏教芸術に関心がある方の手元に置いていただきたい一書です。